アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン

2018年製作の作品である
ちょうどこの年の8月にアレサフランクリンは
76歳で亡くなったので、この作品の完成版を観ることは
なかったのだと思う
そんなことを考えると、いろいろと感慨深く思えてくる

2018年製作の作品ではあるが、この作品の映像は最近のものではない
1972年1月13日と14日の2日間
ロサンゼルスのニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会で
行われた伝説のゴスペルライブのドキュメンタリー映画である

このライブを収録したアルバム「AMAZING GRACE」は
史上最高のゴスペル・アルバムと言われているが、その伝説のライブの
映像を見ることができるのがこの作品である

どうしてこのドキュメンタリー作品が最近になって製作されたか?
誰もが疑問に思うところだと思うが、その原因は映像と音声が
シンクロできない技術的トラブルだったという
カットの始めと終わりのカチンコがなかったためという単純な原因から
起こってしまったトラブルが、40年以上解決できないトラブルに
なってしまったというから驚きである

さて作品であるが
潔いほど終始ライブの映像である
比較的狭い空間にアレサフランクリンをはじめとして
バンド、聖歌隊が配置され、ゴスペルを歌いまくっている映像である
大汗をかきながらも圧倒的なボーカル力で歌うアレサフランクリンに
バンドや聖歌隊のメンバーも涙するシーンはとても印象的である
改めて「ソウルの女王」の力を見せつけられた感じがした

ライブの空気感はやっぱり映像からのほうが断然伝わりやすい
そんな意味からも実に貴重な映像を見させてもらったと思う
只、私自身ゴスペルについての知識がないことが原因かもしれないが
延々と続くライブの映像に、だんだんとお腹いっぱいな感じになってしまった

エクストリーム・ジョブ

エクストリーム・ジョブ

2019年制作の韓国映画
この作品も全く前知識なしで鑑賞したが、ポスターから勝手に
抱いた作品のイメージとは大きく違う作品だった

私には、コンテナのたくさん並ぶ夜の港に5人の主要なキャストが
真剣な顔で並ぶポスターの写真からは、クライムアクションの匂いしか
想像できなかったのだが、実際観てみるとコメディー色が強く
かなり砕けた作品になっていた

アマゾンプライムでのレビューが高得点だったことから
コロナ禍もあり、すっかり最近主流になった動画配信サービスでの
好まれる作品傾向が、こういった観やすい作品が好まれるのかもしれない

少し変則的だが、警察ものになる
成績の悪い、ある麻薬捜査班(計5人)が主人公である
コ班長(リュ・スンリョン)は、チャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンの
4人の部下をかかえる麻薬班のリーダーである
一生懸命働くも、思うような成績が出せず解散の危機を迎えている

ある日、コ班長は後輩であるが自分より出世している刑事から
国際犯罪組織の国内麻薬密搬入情報を入手した
麻薬班メンバーたちは、そのマークする犯罪組織のアジト前にある
チキン屋を買い取り、自分たちでチキン屋稼業をスタートさせながら
監視を続けるが、チキン屋が大人気店になってしまい、すぐに
捜査にも手が回らないほどになってしまうのだった

ウディ・アレンの映画にも同じような展開があったと思う
その作品は銀行の横にクッキー屋を始めたのだが、この作品では
結局、銀行を襲うことをやめてしまった
この作品はそこのところを気にして観ていたのだが
何とかギリギリ職務を果たしたところが面白かった

 

ザ・ネゴシエーション

ザ・ネゴシエーション

2018年制作の韓国映画
前知識が全くないまま鑑賞した
ポスターから私が勝手に描いたイメージとはストーリーも
作品全体の趣も大きく違っていた
良い意味で終わった後、疲れが残るような緊張感と重厚感の
ある作品だった

主人公は人気俳優であるヒョンビンとソン・イェジン
この二人が誘拐犯と警察という敵対関係でバトルする心理サスペンスである
タイトルとなっている「ネゴシエーション」には、交渉、取引の際の話し合い
といった意味があるのだが、観終わった時に納得できた

ハチェユン警部補(ソン・イェジン)は、ナイフを所持して立てこもる犯人と
犯行現場で交渉するも失敗し、犯人と人質を死なせてしまう
原因のすべてが自身だけの責任ではないのだが、最悪の結果にショックを受けた
ハ警部補は、自身が警察官に向いてないと思い、辞表を提出するのだった

しかし、その辞表が受理される前に突然、警察トップから呼び出しがあった
ハ警部補が駆けつけてみると、モニターには傷ついた人質とその前に
椅子に座る一人の男の姿が映し出されていた
ハ警部補への依頼とは、モニターの中で椅子に座る男である
タイマフィアのボス、ミンテグ(ヒョンビン)からの指名を受け
この誘拐事件の交渉役をするという仕事だった

ここから全く先の読めない目を離せない緊張感のある展開と
心理バトルが始まっていくのだった
当然、直接交渉の場面は緊張感たっぷりなのであるが
直接交渉以外の言わば、外野の仕事も物語のカギを握っていて見逃せなかった
特にハ警部補の先輩刑事であるアン・ヒョクス刑事(キム・サンホ)の
仕事なしには全容は掴めていないところが作品に深みを与えていた