ピエール・ボナール展

ピエール・ボナール展

日本版画の影響を受けたピエール・ボナールは、美術評論家から
「日本かぶれのナビ」というあだ名を付けられた
ナビ(派)とは、19世紀末のパリで活動していた前衛的な
芸術家集団を指すが、そのナビ派誕生のきっかけは
パリの画家ポール・セリュジエが、ポール・ゴーギャンから指導を
受けたことであるという
「ナビ」はヘブライ語で預言者を意味する
印象派に続く新しい世代の芸術家である

美術鑑賞は大好きだが、画家の本質が深く理解できない私にとって
ピエール・ボナールという画家は、難解な画家である
美術展を鑑賞するにあたり、せめてこれだけはと思い、ひとつの
テーマを持って鑑賞した

そのテーマは、ボナールが古典的な遠近法を放棄している点である
この一点に集中して視ることが、彼の作品を理解する一歩になれば
と思ったのだ
他のことを考えだしたらきっと何も理解できないとも思った

このテーマでボナールの絵を見ていると、彼が遠近法を放棄して
どのような手法で遠近の効果をつけていたかが解ってきた(気がした…)
画面の中央部に遠景を描き、画面周辺部に近景モチーフを
集中させることにより近景が立ち上がってくるような効果を使ったり
窓や鏡を構図に組み込んだりと、これまでとは違う工夫で表現していた
これらのスタイルは、ひとつの大きな挑戦だと思った

私は音声ガイドを聞きながら鑑賞したが、代表作である
「猫と女性 あるいは 餌をねだる猫」で音声ガイドが言うことには
近景の丸い皿とテーブル、そしてモデルの女性の丸い顔と丸い肩と
遠景の暖炉と壁の垂直線、その中に動きを与える猫の斜め線が
見どころだと言っていた
聞けば、なるほどと思うが私はここまでは理解できない
知識があればあるほど、ボナールは見ごたえのある画家なのだろう

それだから知識のある人が見れば、一見でボナールが卓越した技量を
持っていることがわかるのだという
実際、彼が画家になるきっかけとなった広告コンクールで受賞した
シャンパーニュのポスターは、あのロートレックに影響を与えたのだ

彼が死の直前まで手を入れていた作品「花咲くアーモンドの木」が
一番最後に展示されていた
真っ白な花をつけたアーモンドの木が、堂々と描かれていた
アーモンドの花は日本の桜の花にとてもよく似ている
この絵をしばらく眺めていたら
日本かぶれのボナールが、私の頭のどこかをよぎった

ミュージアムショップで売られていた猫の手ぬぐいを
すごく気に入ってしまい購入した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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